第二舛宝山丸体験乗船

ご安全に!雄和海運 浦山です。

12月13日、14日 上天草市海運業次世代人材育成推進協議会の事業の一環として、竣工を控えた舛宝海運㈲建造「第二舛宝山丸」のオーナーズトライアルへ熊本県立天草拓心高等学校マリン校舎 海洋科学科1年生18名を招待しました。

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12月13日午後佐伯市に到着し、三浦造船所にてオリエンテーションを実施。

翌日の体験乗船に向けた安全講習と今回の事業についての目的、趣旨、内航海運の役割、重要性、諸問題、船員の仕事、雇用条件等の説明を行いました。

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この後海運事業者との意見交換懇親会。今年苓洋高校を卒業し舛宝海運へ就職した先輩からの話や生徒たちの将来の目標、夢について語ってもらいました。

事業者側も大変参考となりまた生徒たちとの交流を深めることができました。

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12月14日 生徒は2班に分かれ体験乗船と三浦造船所の工場見学を午前と午後に分かれ実施。

先ずは就航前に第二舛宝山丸の引き渡し式を皆で見学です。

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体験乗船では各機器、船内設備の説明、見学、ホーサーの取扱い体験、木村船長号令のもと操船体験を行いました。

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そして今回初の試み。ホールド内サッカー体験。カーゴスペースの大きさを実際に体感してもらうため企画。端から端までボールが届きません。生徒も広さに圧倒されます。

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工場見学では三浦造船所協力の元、建造中の船の見学、鉄板の切断等船の建造工程について説明いただきました。

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無事乗船体験を終え、今回船の提供をしていただいた舛宝海運 会長、社長、社員の皆さんへお礼を込めて花束の贈呈。

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今回の体験乗船を終え、学生、先生から以下の感想をいただきました。

A君 16才

・・・船員が全国的に不足していることを知ったので、必ず海技士資格を取って内航船で働きたい。

B君 16才

・・・船室は全て個室でテレビ、冷蔵庫、エアコンが完備されていて、携帯電話も使えるのでとても快適だと感じた。

C君 16才

・・・私が操縦する時、緊張で全く周りを見る余裕がなかったが、船長は操舵し、見張りをしながら、周囲に指示を出していてすごいと思った。

D君 15才

・・・私の操縦で着岸したのでとても緊張した。着岸後、もっと操縦してみたいという気持ちに変わっていた。

天草拓心高校 山田先生

将来の内航海運を支える船乗りの卵たち(生徒)にとってかけがえのない経験となった。日頃、貨物船を間近に見ることは少なく、ましては実際に乗船できる機会をいただいたことに心から感謝したい。また、生徒たちは操舵や係船索整理の体験、船内外の詳しい説明を聞くことによって、実際の現場で必要とされる知識や技術を知ることができた。特に国内において内航海運の果たす役割の大きさと魅力(高収入、長期休暇、快適な船内環境など)を知り、内航船員への漠然とした憧れが現実的な進路目標となった。

内航船舶への体験乗船は、平成25年10月から始まり今回で3回目となり、この間、体験乗船した生徒は、のべ人数53人である。体験乗船に参加した生徒35人の卒業後の進路状況は、約71%が内航船員となり、内航船員を目指し進学した生徒を含めると94%というかなり高い結果となった。それ以前の3年間(卒業生数43人)の進路状況は、約33%が内航船員となり、内航船員を目指し進学した生徒を含めても67%であった。このように、内航船舶への体験乗船をとおして、将来、内航海運に携わっていきたいという明確な進路意識を育むことができているということが分かった。

最後に、内航船舶への体験乗船をさせていただくにあたり、熊本県海運組合、全日本内航船主海運組合、上天草市、天草マリン同志会、(株)Aシップの関係者の皆さん、新造船を体験乗船の場として提供してくださった(株)飛鳥海運(H25.10)、(株)大寿汽船(H27.5)、(有)舛宝海運(H29.12)の船主の皆さんに感謝するとともに、今後とも熊本県、天草地域の海運業の発展に微力ながら尽力していきたいと考えている。

 

最後に今回船舶を提供していただきました舛宝海運㈲、第二舛宝山丸乗組員、工場見学にご協力いただいた三浦造船所の皆様、予算を組んでいただきました熊本県海運組合、全日本内航船主組合三角連絡所、上天草市、サポーターとして参加いただいた事業者の皆様、心より感謝いたします。今回の体験乗船を通じて一人でも多くの生徒が内航海運の船員を目指し、熊本の海運事業者へ就職してくれることを願います。また今後もこれらの活動を継続的に行っていくとともに、全国的にこのような活動が広がっていく為にも業界団体の支援や行政の法律運用面での協力を切望します。

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がんばるばい!熊本

 

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