ご安全に!雄和海運です。
2月23日九州運輸局熊本運輸支局主催によります海事産業見学会が行われました。
今回は阿村小学校5年生を対象とし、県内最大の港である八代港へ。
八代港は熊本県内の港で取り扱う貨物の65%が取り扱われ、近年は大型クルーズ船の帰港地としても脚光を浴びています。
最初に訪問したのは熊本ドック!まずは会場をお借りして出前講座です。
今回は熊本県海運組合を代表して私が担当させていただきました。
「上天草市の海運と船乗りのルーツを探る!」をテーマに様々な文献から探し出した天草海運の歴史について講演しました。
遡ること約740年鎌倉時代の弘安の役から船上における天草武士の活躍は記録されており、戦国時代においては天草水軍を形成し、様々な戦に参戦していたことがわかりました。
また江戸期には廻船による交易が栄え、阿村地区は近国廻船の基地として栄えます。明治時代に帆船が導入され、大正時代になると地区に講師を招き船員養成が始り、機帆船が導入されます。
そして昭和初期には全国に先駆けて阿村船舶海運組合が設立され、阿村海運は全国2位の規模を誇りました。こうした時代を背景に現在の上天草内航海運の発展があることをと改めて学びました。
その後は工場見学。現在建造中のフェリー、作業船や修繕中のタグボートを見学しました。
昼食を終えた後はパシフィックグレーンセンターへ!
この会社は飼料原料の輸入を行っており、荷揚げされた飼料穀物は大きなサイロに保管され、九州内の様々なところに出荷されます。
今回は高さ40mのサイロの最上階まで上ることができ、ちょうどパナマックス船が入港していたため荷役風景も見学できました。
続いては八代港コンテナターミナルへ。
ここはプサンからの定期便が週3便あり、本日は定期便がなかったことからストラドキャリアやガントリークレーンの真下まで行くことができ、実際にクレーンの稼働までしていただきました。
今回の海事産業見学会を通じて一人でも多くの子供たちが海の仕事を目指してくれたらうれしく思います。
ご安全に!