ご安全に!雄和海運 浦山です。
10月25日 九州運輸局熊本運輸支局、熊本県海運組合、上天草市海運業次世代人材育成推進協議会、日本中小型造船工業会主催の海事教室へ参加しました。
今回は地元小学校5年生を招待しての海事教室です。
阿村港から八代港までボートをチャーターしての移動。
はじめて船に乗る子供たちもいて非常に楽しみな様子です。
八代港に到着するとバスに乗り換え熊本ドックへ移動。
熊本ドックでは内航海運PRの為の授業を行いました。昨年このクラスの生徒に内航海運、船員の仕事等について授業を行ったので、今回はもう少し船に興味を持ってもらうために海図についての授業。阿村港から八代港まで航路、浅瀬、浮標、灯台等々普段見ることのない海図について学びます。
私も久しぶりに海図とにらめっこしながら予習しました。
この後工場見学、出来たばかりの作業船の船内探索を行いました。
普段から慣れ親しんでいる貨物船の作りと全く違います。子供たちも船内の広さにびっくりです。(私もビックリ!)
熊本ドックを後にして次はヤマハ熊本プロダクツの工場見学です。
この工場では国内外の船外機を作っています。この工場で作っている最大の船外機!350馬力もあります。
この後は八代港コンテナターミナルの見学です。
八代港には週3便外航コンテナ船が入港します。今回もちょうどコンテナ船が入港しており荷役作業を見学することができました。
年間18,000個のコンテナを取扱い、県内の港の65%の荷物を八代港で取り扱います。
八代港からこれほど多くの荷物が国内、海外に向けて出荷されていることを初めて知りました。
そして最後の見学場所 日本製紙 八代工場へ。
この工場は八代市内の真ん中に位置していて年間生産高50万トンを誇ります。主に新聞紙用の紙を作っており、紙の生産以外にバイオマス発電事業も行っているそうです。なかなか見ることのない工場見学で大人の私が感心しました。
そして帰りは再びボートでの移動。海図の勉強をした甲斐もあり浮標、灯台等に反応を示してくれました。
残念ながら雨が降り出し、風も強くなり、雨と海水にびしょびしょになりながらの帰還となりましたが、子供たちは大はしゃぎでいい思い出になったのではないでしょうか。
日本の経済や生活を支えている海事産業の現場は、激しいコスト競争の中、高齢化や若手就労者不足、技術の伝承等様々な問題を抱えており、海事産業の担い手確保が喫緊の課題となっています。今回開催されました海事教室等の機会を通じ子供たちに海の仕事、船の仕事、内航海運について関心を持ってもらえればと思います。
最後に海事教室を主催していただきました各団体の皆様、工場見学にご協力いただきました皆様に感謝いたします。