海事セミナー参加

ご安全に!雄和海運です。

2月28日損保ジャパン日本興亜主催の海事セミナーへ出席しました。

セミナーの題目は

1.漁船との衝突防止

2.漁船と大型船の衝突海難のリスクアセスメント

3.補油中の流出事故とそれに伴う環境被害並びに対応について

どの題目についても日常起こりうる海難事故についての講演です。

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「漁船との衝突防止」について印象に残ったのは、「安全運航の六つの誓い」

一.視界制限状態、狭水道接近、群衆する漁船群に接近するときは船長に報告すること。(これは当直者の絶対的な義務である。)

二.レーダー情報処理に習熟すること。(山勘で航行しないこと。)

三.機関当直者は機関室見回りの必要がある場合を除き、必ず昇橋して見張りに従事すること。(二つの眼より四つの眼)

四.レーダー、AIS、GPS、居眠り防止援助装置、安全運航支援装置を常時作動させ有効に使用しなければならないが、肉眼見張りを怠らないこと。

五.決して船橋無人、無人同様の状態にしないこと。海図台には1分以上向かってはならない。

六.自分の命は自分で守ること。常に自責の事故を起こさないという心構えをもって運航すること

特に最後の「自分の命は自分で守る、自責の事故を起こさないという心構え」という意識があれば事故は圧倒的に減るでしょう。

講師の方が最後に乗組員の方に帰って伝えてほしいと言われたことは、「漁船と見合い関係になったら相手がこちらに気づいているか必ず確認し、気づいて無いようであればあらゆる手段を用いて注意喚起を行い、早めの回避行動をとる」という事でした。

 

次に「漁船と大型船のリスクアセスメント」について

事故やトラブルの発生した事象を分析し要因を明らかにして事象の発生防止のために適切な対策を講じる、またはこれから起こり得る危険事象に対してリスクアセスメントを行い、対策を講じて、未然防止を行うまでの一連の流れについての講演。

これまで様々なリスクアセスメント、リスクマネジメントのセミナーを受講してきましたが、方法論としては一応理解しているつもりですが、これを持ち帰ってどのように自社に当てはめて実施するかが難しく、手間のかかる作業となります。

自社だけでなくグループ会社、周りの事業者も巻き込んで取り組んでみようと思います。

 

次に「補油中の油流出事故とそれに伴う環境被害並びに対応について」

油の流出は自然環境に深刻な被害を与え、その補償も莫大なものとなります。すでに油流出事故については様々な対応策がなされており、講演の中で紹介いただいた対応についても実施していますが、万一の場合は初期の対応、通報が流出量、拡散を少なくする最善の方法という事であらためて各船へ注意喚起を行ってまいります。

 

これらの情報を各船へ横展開し、今後の事故防止に役立ててまいります。

ご安全に!

 

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