上天草市海運業疑似体験システム実証実験

ご安全に!雄和海運です。

2月13日上天草市立登立小学校において「海運業疑似体験システム」の実証実験に講師として参加しました。

本市においては以前より海運業が盛んな地域であり基幹産業の一つとなっていますが、現在においては船員の高齢化が著しく、今後大量の定年退職者も予想されており、若年成員の確保及び育成が喫緊の課題となることから、海運の魅力や果たす役割、航行中の船舶等のリアルな映像や情報を市内の小中学校の児童・生徒に伝え、船員を志す若者の増加を促すことを目的として、ICT等を活用したシステムを構築しました。

実証実験冒頭は堀江上天草市長が上天草市役所大矢野庁舎から登場し挨拶されました。

離れた場所からでしたが臨場感のある映像です。

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続いて上天草市の事業者である舛宝海運㈲所有の舛宝山丸のドローン映像が映し出され、内航海運の役割、上天草市の海運について説明を行いました。

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その後現在広島県大崎上島町の小池造船にて艤装中の船主 真宝海運㈲「ときわ」からライブ中継。船と教室をつなぐ初の試み!

「ときわ」の船橋からは真宝海運㈲の大山瑞貴さんが実況中継を行い、事前に360°カメラで撮影した船橋、機関室、ホールド、サロン、船員室の映像を基に船での仕事、船内での生活について話していただきました。

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児童からは「乗船中はさびしくないですか?」「暗い中での運転はどうするのですか?」「船酔いはしますか?」などの質問がありました。

つづいて大矢野庁舎から内航海運についてのクイズが出題され、児童たちはタブレットを使って回答を行いました。

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最後に「ときわ」の進水式の映像を流しましたが、大画面で進水する船舶の迫力に児童たちは見入っていました。

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質疑応答では「船の種類はどれくらいありますか?」「航海する時間は船によって違いますか?」「乗船する期間はどれくらいですか?」「船にコックは乗っていますか」等の質問が多く上がり、海運業への関心がうかがえました。

また多くの報道関係者、運輸局等の見学もあり、多くの方に海運業を知ってもらえる機会となりました。

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今回初の試みという事もあり、映像の説明にとらわれすぎて、海運業の魅力や船員の魅力をうまく伝えきれなかったと反省しています。ただこれまでの出前講座ではできなかった現場の船員と教室をつないで会話をすることによって、より臨場感のある生の声を児童に伝えることや大画面に映し出される映像で迫力のある現場を再現することで、言葉では伝えきれないものを伝えれたと感じます。

課題はたくさん残りましたが今後も多くの方の意見、知恵をお借りしながらより良いシステムにし、これらの活動を通じて児童たちが将来職業の選択しの一つとして内航海運を選んでもらえるよう継続して出前講座等PR活動を行っていきたいと思います。

ご安全に!

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