ご安全に!雄和海運です。
軽石漂流についての情報が入りましたのでお知らせいたします。
各種報道にてお聞き及びかと思いますが、小笠原の硫黄島近くの海底火山・福徳岡ノ場火山で
8月13日から15日に発生した噴火により放出された大量の軽石が、沖縄県や鹿児島県に漂着しています。
産業総合技術研究所 研地質調査総合センターのWebサイトによると、この噴火は明治以降に発生した
日本列島における噴火の中では最大級の噴火であり、1914年の桜島火山大正噴火に次ぐ規模とのことです。
この噴火は「プリニー式噴火」という珍しいタイプで、マグマ中のガスが発泡して大量の軽石と火山灰を噴出するものです。
噴出した軽石は「軽石いかだ」となって海流や風で漂流していきます。
今後、黒潮に乗って薄まりつつも、広範に広がり本州沿岸まで到達する可能性があります。
10月23日に沖縄沖で、海上保安庁の巡視艇が冷却水ストレーナー(フィルター)に軽石を吸い込み航行不能になりましたが、
同・第十一管区海上保安本部は、航行する船舶に下記の注意を呼び掛けています。
「海面上に浮遊する軽石等を認めた際には、可能な範囲で迂回するなど 回避行動をとってください。」
「定期的なストレーナ(海水系統のこし器)の確認などによる海水冷却系統の不具合の早期発見に努めて下さい。」
お客さまにおかれましても、機関故障防止のためご注意ください。
下記に軽石関連情報のWebサイトのリンクをご紹介します。
「軽石で巡視艇が航行不能に 沖縄の海上、冷却装置が吸い込む」
(東京新聞Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/138667
第十一管区海上保安本部Webサイト(沖縄島周辺の軽石の漂流状況が掲載されています)
https://www.kaiho.mlit.go.jp/11kanku/
「11月末に関東到達か 海底火山の軽石、黒潮で―海洋機構」
JIJI.com記事
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021102900136&g=soc
「海底火山噴火の軽石は沖縄近海を漂流 来月は黒潮に乗り本州にも漂着か」
(株式会社 ウェザーニューズ社 Webサイト)
https://weathernews.jp/s/topics/202110/280175/
「沖縄に流れ着いた軽石、この後どこへ 「黒潮に乗り…」スパコン解析」
(朝日新聞デジタル(会員記事))
https://www.asahi.com/articles/ASPBX3K0KPBXUTIL007.html
「日本近海海流予報図」
(気象庁Webサイト)
「海域火山データベース 福徳岡ノ場」
(海上保安庁 海洋情報部Webサイト)
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo24-2.htm
「福徳岡ノ場火山2021年」
(産業総合技術研究所 研地質調査総合センターWebサイト)
https://www.gsj.jp/hazards/volcano/fukutokuokanoba/2021/index.html
「 「想定外の超弩級プリニー式噴火」福徳岡ノ場衛星写真連続撮影結果を火山学者が解説」
(JX通信社Webサイト)